山陰海岸ジオパーク

山陰海岸ジオパーク ピンポイントガイド

山陰海岸ジオパーク

ジオパークとは、科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を複数含む自然公園です。
世界遺産に比べると歴史は浅く、2001年6月のユネスコ執行委員会で、地質学的に特別意義のある地域や自然公園の発展を推進する国の努力を支援することが勧告され、その3年後の2004年に、世界ジオパークネットワークが設立されました。

大成古墳から見える絶景

山陰海岸ジオパークは、山陰海岸国立公園を中心に、東は京都府京丹後市の経ヶ岬から、西は鳥取県鳥取市の白兎海岸まで、京都・兵庫・鳥取の3府県にまたがり、東西約110kmの広大なエリアを誇ります。
ここには、日本列島がユーラシア大陸の一部だった時代から、現在に至るまでの経過を確認できる貴重な地質や地形が数多く残されており、それらのジオサイトは地球が私たちに与えてくれた天然の「地形・地質の博物館」と呼ぶことができます。

丹後では経ヶ岬をはじめ、城嶋・立岩・屏風岩・丹後松島・琴引浜・浜詰海岸(夕日ヶ浦)・離湖・丹後砂丘・小天橋・久美浜湾などが山陰海岸ジオパークのポイントとなります。

観光にお勧めのジオサイト

ジオパークは観光目的で作られた公園ではありません。
ゆえにジオサイトの中には、一般人が見てもよく分からない地質学的・歴史的価値の高い場所が数多く含まれています。

修学旅行であれば、そういった場所をめぐる旅も良いと思いますが、レジャーでお越しの方にすれば、どうしても理屈っぽい内容は敬遠したくなるもの… それは一般人なら誰しもです。

そこで、ここでは地質や歴史に興味がなくても、ごく普通に景観を楽しめるジオサイトをピックアップしてご紹介したいと思います。
世界ジオパークといえども、百聞は一見にしかず…
まずはそのインパクトに直接触れていただくのが一番です。特にお子様連れのファミリーには、お勧めしたいポイントだと思います。

浦富海岸(鳥取県)

浦富海岸

鳥取県の浦富海岸は、岩手県の陸中海岸に勝るとも劣らない海岸美が楽しめるジオサイトです。

ガイドブックには千貫松原がよく紹介されていますが、観光には駐車場から散歩がてらに渚まで行ける鴨ヶ磯と城原海岸がお勧めです。

玄武洞(兵庫県)

玄武洞

兵庫県の玄武洞公園は、磁場が逆転するパワースポットとしても知られる但馬の名勝です。

公園入口にも数台の駐車スペースがありますが、道向かいの玄武洞ミュージアムの裏に広い無料駐車場がありますので、そこに車を置いて見学にお出かけください。一番の見どころは玄武洞ではなく青龍洞で、特に巡光になる午前中がきれいです。

鳥取砂丘(鳥取県)

鳥取砂丘

鳥取砂丘は、東西約16km、南北約2kmの規模を誇ります。

浦富海岸から西に15分ほど走ったところに入口があります。駐車場の一角に鳥取砂丘ジオパークセンターができており、まずそこで砂丘のマップを受けとってから出かけると効率よく回れます。