丹後の海は、ただ水やビーチが綺麗なだけでなく、光や風、あるいは人や生き物とともに描き出される光景にも「美しさ」を宿しています。
ゆえにここには、ダイバーやサーファー、あるいはフィッシャーマンなどのマリンスポーツを楽しむ若者から、カメラやスケッチブックを抱えたシルバー世代まで、老若男女を問わず、海を愛する多くの人が訪れます。
2010年の秋には、そんな丹後の海が、鳥取・但馬とともに世界ジオパークに認定されました。
立岩世界ジオパークのジオスポットに指定された「立岩」。道の駅からは徒歩でその前まで行くことができます。
丹後には多くの伝説が伝わっています。安山岩の巨大な岩石「立岩」には、第31代用明天皇の第3皇子麻呂子(まろこ)親王がこの地の鬼退治をされた時、一夜のうちに天から降ってきた、この大岩に鬼を封じ込めたという伝説があります。今でも風が強く、波の高い夜などは鬼たちの号泣する声が聞こえるといわれています。
(※竹野神社に伝承を伝える絵巻物があります)
丹後の一番の名物は松葉蟹。
例年11初旬から3月下旬の解禁期間には、多くの観光客がカニ料理を目当てにお越しになります。海鮮食材はカニだけでなく、アワビやカキなども有名ですが、夏はスイ
カやメロンも収穫されます。水はけのよい丹後半島の砂丘地帯で栽培されるスイカは、糖度が高く、京都府一の生産高を誇ります。
意外に知られていないのが京都牛。松阪牛の素牛の生産地は、すぐお隣の但馬です。
間人セリ市松葉蟹の最高級ブランドで知られる間人(たいざ)。港は道の駅から車で5分ほどのところにあります。
久美浜の近くには約1300年の歴史を持つ城崎温泉があり、鳥取側の湯村温泉や、はわい温泉と同じく、京都側にも海岸沿いに小さな温泉町が点在します。
大昔の丹後半島は、大陸と地つながりでしたが、火山活動によって日本海が生まれ、現在のカタチになったそうです。地下深くには今もマグマが残り、その地熱が各地に温泉を生み出しています。
温泉丹後半島には、たくさんの日帰り温泉施設が点在しており、それぞれに泉質が異なります。
1階が船のガレージ、2階が二次的な居室となった独特な建物構造です。
海辺ぎりぎりに建ち並んでいるので、海から眺めると、まるで海に浮かんでいるかの様に見えます。
※伊根の舟屋は個人の所有物であり、その敷地も個人の所有ですので、所有者の許可なく無断に侵入しないで下さい。また住民に無断で写真や映像を撮影される行為はおやめください。
京都府北部、日本海の宮津湾にある『天橋立』は、宮城県の『松島』・広島県の『宮島』とともに、日本三景とされている特別名勝のひとつです。
天橋立は、日本百選に多数選ばれています。(日本の名松百選、日本の名水百選、日本の道百選、日本の白砂青松百選、日本の渚百選、美しい日本の歴史的風土百選、日本の歴史公園百選、日本の地質百選)
丹後半島の最北端建つ、海抜148mの断崖に建つ白亜の灯台です。 設置されたのは1898年。第1等レンズを使用した第1等灯台で、国内に5ヶ所のみの希少な灯台です。 2008年には、経済産業省の近代化産業遺産にも指定されています。 安山岩からなる柱状節理の発達した海食崖になっており、『山陰海岸ジオパーク』のスポットでもあります。
京都府京丹後市の丹後町で開催される「間人みなと祭」の一環として行われる納涼花火大会。港に停泊するすべての漁船の明かりと、打ち上げられる花火が海面を染め、港町ならではの風情を演出する。当日は子どもコーナーや親子向け体験イベントなど、子どもから大人まで楽しめる催しが充実。露店も出店します。
空と海を彩るマジックアワーの幻想的なひとときは息をのむ美しさ。
海岸線のほとんどが国の自然公園に指定され、鳴砂の浜、関西屈指のロングビーチ、白砂青松の浜辺など、四季を通じて楽しむことができます。
「由良川橋梁(ゆらがわきょうりょう)」は京都府宮津市の由良川河口にある「京都丹後鉄道」宮舞線の橋梁。水面近くを一直線に架かっている姿は美しく、その上を丹後鉄道の列車が通るシーンはさらに魅力的です。『千と千尋の神隠し』の鉄道シーンに似ているとも話題。通る列車の色もさまざまあり、どの車両に出会えるかも楽しみの一つです。